童顔でもイケメンでもない「THE・普通以下」の33歳が「Tinder(ティンダー)」で奇跡のゴールを決めた話だ。
自己紹介がてら、鏡と現実を見てみよう
まず断っておくが、私は特別イケメンではない。
むしろ「街で見かけても二度見どころか、二度と見ない」レベルの、いわゆる”ブサメン”枠である。
身長170cm弱、体型は「ビール腹予備軍」、髪の毛は生え際と静かな交渉を続けている33歳。
女友達に写真を見せたら「うん……人柄で勝負だね」と、優しさという名の絶望を突きつけられたことがある。
そんな私が、なぜかTinderで女性と一夜を共にすることになった。
これは奇跡の記録であり、同時に「諦めるな、全人類」というメッセージでもある。多分。
Tinder開始、そして絶望の右スワイプ地獄
登録したのは友人に「お前も一回やってみろよ、時代はマッチングアプリだぞ」と半ば煽られたのがきっかけだった。
プロフィール写真は正直に悩んだ。
自撮りは論外(顔面が正面から殴りかかってくる)。
かといって後ろ姿だけの写真は「指名手配犯かな?」という仕上がりになるので却下。
結局、飲み会で偶然いい角度で撮れた一枚(奇跡の1/200枚)を採用。
自己紹介文は「猫好き、料理好き、聞き上手です」と、履歴書のような当たり障りのなさで固めた。
そこから始まったのが、地獄の右スワイプ生活である。
見た目に自信がない男の右スワイプは、就活の全落ち通知を待つような気持ちに似ている。
毎日祈るようにアプリを開いては、マッチ0件の通知に静かに心を折られる日々。
「いいね」を送っても返事が来ないことなど日常茶飯事で、既読無視ならぬ「未読永遠放置」を何百回と経験した。
事件、マッチング成立
そんなある夜、通知が鳴った。
「マッチしました」
思わず二度見した。三度見した。バグかと思ってアプリを再起動した。
だが現実だった。相手は同年代の女性で、プロフィール写真も普通に可愛い。
「なぜ……?」という疑問より先に、震える指でメッセージを打った。
最初の一言、何を送るべきか小一時間悩んだ結果、私が選んだのは
「はじめまして、猫は何匹飼ってますか?」
……我ながら渾身のスベり方だと思う。
だが奇跡的に彼女も猫好きで、そこから会話が弾んだ。人間、共通の推し(生物)がいれば案外なんとかなるものらしい。
初デート、緊張しすぎて味覚を失う
数日のやり取りを経て、初対面はカフェで。
「Tinderでセックスする具体的な手順・ヤリモク女性の特徴」という記事を見て、予習して臨んだのだが、待ち合わせ場所に向かう道中、心拍数はもはやマラソン後の数値。
「会った瞬間にガッカリされて『やっぱ帰ります』と言われたらどうしよう」という不安で、頭の中は完全にホラー映画だった。
しかし彼女は普通に来てくれた。しかも笑顔で。
この時点で私の脳内では花火が上がっていた。
会話は思ったより弾んだ。
緊張のあまり頼んだカフェラテの味がまったく分からなかったが、彼女が「人の話をちゃんと聞いてくれるところがいい」と言ってくれたのを聞いて、心の中でガッツポーズを1000回した。
顔じゃない。会話だ。多分。いや絶対そうだ。そうであってくれ。
そして夜、まさかの展開!Tinderでセックスできた…奇跡
二回目のデート、夕食のあと。
「もう少し話したいから、ウチ来る?」
聞いた瞬間、私の脳内では紅白歌合戦の紅組が総立ちで喜んでいた。
平静を装いながら「いいですね」と返した自分を褒めてやりたい。
内心では「え、待って、こういう時どんな顔すればいいんだっけ」と真剣にシミュレーションを開始していたことは、ここだけの秘密である。
そこから先の詳細は紳士協定によりぼかすが、一つだけ言えるのは──
顔面の造形は関係あるようでないし、ないようである、ということだ。
大事なのは、相手をちゃんと見て、ちゃんと話を聞いて、ちゃんと緊張していることを隠さないことだったんじゃないかと、今なら思う。
翌朝、彼女が作ってくれた目玉焼きを食べながら「モテるって、顔面偏差値じゃなくて生存戦略なんだな」と、謎の悟りを開いた。
まとめ:ブサメンよ、Tinderの海へ漕ぎ出でよ
この体験談から得た教訓は、以下の3つである。
- 写真は盛るな、盛れる角度を”見つけろ”(奇跡の1枚は誰にでもある)
- 共通の話題は”生物”が強い(猫、犬、推し、なんでもいい)
- 顔よりも「ちゃんと聞く」が最強装備(これはガチ)
正直、自分でもまだ信じられない出来事だった。
だが一つ確かなのは、右スワイプを続けなければ、この奇跡は絶対に起きなかったということだ。
ブサメンよ、諦めるのはまだ早い。
アプリの海には、意外と優しい人魚も泳いでいる。
……ただし、マッチ0件の日々には、心の防具をしっかり装備しておくことをおすすめする。